預金連動型住宅ローンなる商品があります。
アメリカで生まれた住宅ローンで、日本では、
東京スター銀行が先駆けでしたが、
残念ながら2014年3月で撤退しました。
今でも地銀を中心に数行が取扱っています。
どういう商品かというと、例えば、
A銀行から住宅ローンを3,000万円借りているとします。
同時にA銀行で1,000万円預金をしていれば、
差引2,000万円の部分にしか金利がかからない仕組みです。
A銀行に預金を集中しておけば、
繰上げ返済と同じ利息削減効果があり、
一方で何か緊急の出費がある時にもいつでも預金を引出せる
という柔軟性があります。
さらに、住宅ローン控除は差引2,000万円の部分ではなく、
3,000万円全額が控除対象になるので、美味しいのです。
最大のデメリットは、直近0.625%変動金利が主流の時代に、
2~3%台とちょっと高めの金利です。
この商品がオススメな方は、何といっても
ローンがありながらも同時にキャッシュリッチな方でしょう。
銀行にとっては、ローンと預金が同額であれば、
理論上、利息収入が0になります!
東京スター銀行がこの分野から撤退したのは、
おそらくキャッシュリッチな方が殺到したので、
儲からないようになってしまったのでしょう。